熊本では今もなお余震が続いており、
被害も甚大で非常に心配な状況です。
地震の影響で何かと
大きく話題に上っているのが
熊本城の地震による被害状況です。
地震後の復興で地域にとって
重要になってくるものが観光ですね。
その中でも熊本で最も重要な
観光資源といえば熊本城です。
意外と知られていないことですが、
日本のお城の年間入場者数も多く、
熊本城は「人気No1」と
言われるほど人気の観光地なのです。
それだけに熊本城の復元や修復は
今後の熊本や九州全体の観光誘致に
関わる重要な作業だと考えられます。
今回は熊本城の修復期間や
修繕にかかる費用など
観光において熊本城が
どれだけ重要な立ち位置に
あるのかを考察していきます。
関連記事:防災グッズの正しい置き場所は?最低限必要なものと保管方法
好きなところにジャンブできます!
熊本城の築城年数と修復期間はどれくらい?
写真引用:mainichi.jp
地震は熊本県熊本地方を震源とする
地震があり、気象庁の観測では
4月16日未明に発生した地震は
マグにチュード7.3と推定されており、
阪神淡路大震災と同じ規模の
地震だと言われています。
熊本城は熊本県熊本市中央区に
所在するため今回の地震で
大きな被害に合う結果となりました。
ニュースなどでは
まだ被害状況が把握できてないため
見込みが立っていないようですが、
修復には20年はかかるかもしれないと
報じられていますね。
城を築いたのは加藤清正ですが、
熊本城の築城年数は
1469年-1487年頃までと
約18年掛かっていると言われています。
ネットではなぜ一から城を作るよりも
修復に時間がかかるのだという
疑問があがっていますが、
その理由としては大きく2つあるのでは
ないかと考えています。
一つ目は
城を修復・復元するための財源がない
熊本城はもともと地震が起きる前から
復元の費用の寄付として
一口1万円城主制度というものを実施
していました。
熊本城には櫓(やぐら)や門が未だ
復元予定で着手できていないものも
あったためこちらの復元資金を
前述のような形で寄付金を募って
いたことを考慮すると資金不足で
修復や復元作業を一気に進めることが
難しいのではないかと考察しています。
二つ目は
城の修復作業をする人材がいない
現在2020年に東京オリンピックを
控えていることが一番の要因ですね。
東京オリンピックのための工事や
施工などもかなり遅れている
状況です。
さらに福島の復興も状況が芳しくない
中での今回の地震被害となれば、
熊本城の修繕や復元に取り掛かれる
人材というのはかなり少ないのでは
ないかと考えられます。
修復期間が築城年数よりも
掛かってしまう要因というのは
これらの課題が大きいのではないかと
考察しています。
また、地震による城の崩壊の
状況や影響については
こちらにまとめられていました。
熊本城の修繕の費用はいくらかかるのか
Sponsored Link
熊本城はまだ復元していない
櫓や門などがあり、
その一部を復元するだけでも
莫大な金額・費用が掛かっています。
特に平成20年(2008年)3月に完成した
本丸御殿大広間の復元には
54億円もの費用が掛かっています。
御殿だけでという言い方では
語弊がありますが、
一つの建造物の復元だけで
とんでもない金額になっています…。
他の櫓や門の復元費用はこちら
・飯田丸五階櫓…復元費用:7億6000万円
(平成17年完成)・未申櫓…復元費用:約3億円
(平成15年完成)・戌亥櫓…復元費用:約4億6000万円
(平成15年完成)・元太鼓櫓…復元費用:約2億3000万円
(平成15年完成)・南大手門…復元費用:約6億1000万円
(平成14年完成)
この上記で紹介した櫓の中で人が
入ることのできる規模の大きさの
櫓は飯田丸五階櫓のみで他は
人が入ることのできません…。
それだけ小さな櫓の復元でもこれだけの
復元費用が掛かっているとなると
今回受けた被害(城や石垣の崩壊)を
完全に修復・復元するには
少なくとも数百億円は費用が
かかるのではないかと考えられます。
しかし、熊本城は優秀な観光資源であり、
平成24年のデータでは城の年間入場者の
ランキングで2位で157万9000人の方が
訪れています。
平成20年度には221万9000人の
年間来場者がおり、この数字は
当時のお城の年間来場者数の
最多記録でした。
それだけに修繕に関しては早く
取り掛かれるに越したことは
ないといえるでしょう。
個人的には早いうちに修復できる
箇所を直して観光が再開できる状態に
することが望ましいと思います。
被害状況などが深刻であることだけを
発信していては、風評被害に繋がったり、
熊本に観光などで地域に入るお金が
結果的に減ってしまうことに
なってしまいます…。
現状は観光などで訪れることは
非常に難しい状況だとは思いますが、
最優先すべき人命の救助やその地域に
住む人たちのことですね。
その後復興に向けて修繕などの
方向に向かっていけばと思います。
まとめ
・熊本城の修復に築城年数よりも時間が掛かるは財源と人材の問題が大きいと考察
・修復・復元費用は櫓の復元費用を参考とし、少なくとも数百億円はかかると推測
・熊本城は年間150万人以上も来場する人気の城。その分観光に与える影響は大きいと予想
最後まで読んでくれた方、
ありがとうございました!
関連記事:阿蘇山がカルデラ噴火したらどうなる?可能性と被害予測の規模や影響は?
Sponsored Link
記事が参考になったという方は
FBやTwitterでシェアしてみてはいかが?